練馬区中村橋、45年以上続く裁縫工房の空きスペースを、ものづくりに携わる人々のためのシェアアトリエとして改修した。studio9X自らが設計・運営に関わり、既存の記憶を消すのではなく引き継ぐことを基本方針とした。
空間の骨格を形成するのが、等ピッチに並ぶ木とLGSによるフレームだ。単調になりがちな矩形の室内に適度なリズムを与えながら、仕切りや棚の下地、電気のダクトレールとしても機能する。フレームの孔にはボルトで棚や布を着脱できるよう設計されており、使い手の必要に応じてパーツを追加しながら空間を育てていく拡張性を持つ。制作用の机もこのフレームと連携しており、天板を固定する金物をフレーム側に取り付けることで、壁面に展開する作業台としても使える構成となっている。
工房の記憶は細部に宿る。取手にミシンのボビンを加工した収納棚、パラコードで仕切りを調整できるキッチンカウンター、工房のような塗床。
様々な用途に耐えられるように、機能・耐久性・デザイン・コンテクストを丁寧に編み込むような計画を行った。
※studio9Xにより運営・監理
施設利用について:fact+
撮影:Hiroaki Kimura
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